ふぃっしゅ

 昨日はえいぷりるふーるでしたね。


 去年失敗したので今年は自粛しました。



 だってさ、そんなこともすっかりすっかり忘れ果てた数ヶ月後に、少年から


 「オレ、あとうさんが男でも女でも気にしてないから!」


 て、唐突に肩を叩かれたん。



 あのおばはん、本気にしすぎです。ばっきゃろー。








 ま、それわともかく。


 春雷はげしすぎですね。


 身内で、幼少の頃、目の前の大木が真っ二つに裂けたのを見て以来、お腹もゴロゴロしてしまうんがおったゆえ、却って冷めてしまい、


 あー、鳴っとるなー。


 くらいにしか感じないんやけど。



 それでも、昔から馴染みの楠なんかが無くなってしまうと、なんだかもの悲しい気分にはなる。



 自然とか、事故とか、そういう抗えないものの波に、思い出の大半は、どっと押し流されてしまった気がする。



 そういうせつなさを、かの地の人々も、また味わっていくのかと。



 こういうせつなさは、確かに経験の無い人とは共有できない、という部分もせつないけれど、かといって、共有できるニンゲンが次々と生み出されていくことは、もっとせつない。






 ひさしぶりにカレイを煮た。



 あたしはブリは甘辛く煮くんやけど、カレイには砂糖を使わない。煮魚というと、どれも砂糖が使われていて、いや、それも美味しいとは思うねんけど、白身だと砂糖を使わないほうが、あたしには馴染む。

 
 鰯を煮るときも砂糖は入れないなあ。鰯の時は、ウメボシと土生姜(と、関西では呼ぶが、都内では『根生姜』と呼んでたな)と、酒と薄口醤油(面倒なときは昆布茶)。
 あ、トウバンジャンを入れたりするときもある。



 昆布と酒と薄口醤油。シシトウを網で焼いたのをジュッといわせて添える。



 菜の花の辛子酢味噌。



 かぼちゃのサラダ。千切りにして、さっと湯通ししたのをレモン汁とカッテ−ジチーズと和えただけ。



 ゴボウ、ニンジン、紅生姜の天ぷら。



 温泉タマゴの吸い物に桜の花の塩漬け。



 いかなごの佃煮。




 ここまできて、なんでやねん、と思うけど、ビール。




 日本酒切れてた。