こんげつのかんべんして
ひさしぶりにぽてちを買うたん。
車を路肩に寄せて、袋を開けたん。
ぱぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
車内に飛び散るぽてち。
ひざの上にすら、残ってくれへんかったのねん。
そーんーなーに、
あたしに食われたないんか。
ぐれてやる。
あたしの嫌いなおっさんたちが、すぐそばで会話してたん。
嫌いなヒトの情報を増やしたくないが、身動きが取れない状況であったので、鼓膜の出力を最大限に抑えるんが最大の抵抗やってん。
が。
いきなり。
片方のおっさんが両手をグーにして、
「いやーん。知りたい知りたい」
と、イヤイヤンのポーズ。
にしだとしゆきの物まねをキモさハイパーにした感じ?
「ねええん、教えてオシエテ(はーと)!」
もう片方のおっさんも、
「うふ。お・し・え・て・あ・げ・な・い」
おまえら、二人まとめて、宇宙の果てかなんかに行ってまえ。
なんだかんだとあって。
気分はよくない、かも。
そんなとき、「こんなの、あたしだけじゃない」とか思いたくもなるけど。
そう思ってしまうと、ますます落ち込む。
自分以外のヒトが、同じ思いをしてると思うと。
なんだか辛い。
もし。
同じ思いをしてるヒトが、
あたしより、
弱かったり、
もっと恵まれていなかったとしたら。
そのダメージは、より一層きついのだろう。
そう思うと、「自分だけじゃない」と、
自分を慰めようとしてる自分が、
とてもとても、
卑しい存在であると。