ぼおくもないちっち

 それは、ある日の事でございます。



 久しぶりの高速道路を走行中、ふと、


 Shinyodo R.V. の標識を





 『し尿道川』と、脳内変換してしまいました(そう言えば、南の方に、『尻無川』ていう標識もあったなあ。尻無し、てわざわざ断るってことは本来川には尻があるんや、とか、どうでもいい連想)。






 思えば、それが悲劇の始まりだったのです。







 馬鹿笑いしながら運転を続け、パーキングエリアを過ぎた辺りで、突然激しい尿意に襲われました。



 嗚呼。




 なんちゅうかね、もうそこからはパーキングエリアがないわけよ!



 40分くらい、ただ走りつづけなきゃなんないわけよ!



 なのに、ナニ?この激しい尿動(そんな言葉ありません)は?



 事故ったりしたら、ションベンタレるに決まってるから、8割増しくらいで事故ったらあかんモード。なので、スピードは出せへんわ、車線変更もままならんわ、で。



 40分どころでなく、1時間くらい。



 足はつるし。


 暑いし、寒気もするし。


 変な汗かくし。


 あ?


 頬に冷たいものが。



 知らん間ぁに、両目じりから、大量の涙が。


 


 久しぶりに泣いたと思えばこんな泣きかよ。



 新淀川の呪い?ねえ?



 
 すんげえ怪しい腰付きで、両頬に涙の筋つけて、なんとか便所に辿りついた。




 待ってたツレを完全無視して。



 便所ってすばらしい。



 便所って、この世の天国、ゆーとぴあネ!




 便所さえあれば、あたし、ナニもいらない!





 ビバ、便所!







 このまま、便所に永住したい!





 と、つくづく思った。






 そして、これは、勿論川の呪いでもなんでもなく、あたしの学習能力の無さのせいやねんけどね。





 水分を多量に取る癖があるから、トイレが近い。



 冬でも3リットルくらい飲んでるもん。



 だから、行きたくなくてもとりあえずトイレに行く癖をつけないと!



 とかいいつつ、「これが終わったら」などと、ついつい行きそびれて、






 も〜〜〜〜〜〜れ〜〜〜〜〜る〜〜〜〜〜!





 と、走る羽目になるのね。





 男なら、もうちょっと手段があるよなー、とも思うけど、



 あるツレが、似たような状況になったとき、



 こっそり携帯用の水筒にイタしたところ、



 ちんちんが抜けなくなってしまい、



 水筒を股間にはさんだまま運転を続ける、



 という悲劇を越えて、イタい喜劇の主人公を演じた、



 という、聞くも笑い、見るも笑い。




 あ、女でもま、いっか。




 




 とかそーゆーはなしでわなくて!



 もらしそうになる前に、便所にこまめに通って、膀胱中の在庫を減らす努力をせえ、という、とっても為になるお話でしたね、今回は。




 眠ってるときにトイレ行きたくなると、必ず、とんでもない便所が夢に出てくる。




 糞尿があふれすぎて、1歩も踏み込めないトイレ、とか。




 でも、一番すごかったのは、



 風呂桶の中にある便器。



 入浴した、リラックスした状態で排泄できます。



 すばらしいね!癒しの極致みたいなトイレやね!



 と、夢の中でいたく感動したあたしだったが、



 当然ながら、糞尿が湯船に上がってくるので、



 リラックスどころでなく、スカトロのプレイみたいになってしまう



 ということに気が付かないあたり。







 なんで、こんなにアホなのか。




 ぼっとん便所に落ちた幼少の記憶が関係してるのか。



 それともそのとき頭打って、脳に欠損があるのか。















 とかゆうてたら、また漏れそう。




 うんじゃ。



 どこかの便所でまた会おう、諸君。





 ひ、ひー、も(以下略)