ばくだん
なーーーーーーんか、たちくらみがだんぞくてきしりーず。
まー、ここ最近、諸事情により、1日、2時間しか眠ってへんからなあ。
週に一度、8時間眠れる、っていうのが、すんごい心の支えやね。
ある、休憩室で、
あたし一人きりだった。
ので、つい。
大音量を伴う放屁を行ったところ、
鳴り終わりに、知らないヒトが入ってきた。
ライターの火をつけて、メタンガスの燃焼に努めた。
が、きまずかった。
故人の縁の人から手紙が届く。
先立たれてしまう、その喪失感は、どうあがいても埋めることはできなくて、ただ時間に任せるしかないんやけど。
それでも、あがく。
自分の喪失感の大きさと、その故人にとっての自分の重要性っつうか、つながりの深さが、正比例していて欲しい、と、強く願ったりもする。
「あなたを恨んでいました」と。
理由はいろいろあるけど。
肉親であるその人は臨終を見届けたけど、あたしは。
「海外にしばらく駐在することになってん」
嘘をつかれてる、と、感じても、追求せんかった。
あいつは、他の主だった肉親や友人にはそれぞれ、礼を尽くした手紙を遺した。
あたしにはなかった。
紙袋二つ分の、カレンダーの裏やらに書かれた、あたし宛の走り書き。ごみ箱に突っ込まれたものを、その人がとっておいたもので、本来はあたしの手元に届くはずはなかった。
錯綜する気持ち。
矛盾する願い。
どろどろ。
礼をつくされた、その人にとっては、それが何より耐えられなかったと。
強い絆があるのが、辛いと。
でも。
確かに、よぼよぼになったら一緒に暮らそうか、と話したことはある。
今も、あたしは燃やしてしまった走り書きの遺言に縛られている。
しかし、生前、憎みあったこともあるし、憎みあっていないときでも、連絡しあうのはせいぜい年に数えるほどで。
あたしたちを強く結びつけていたのは、互いに「異端」を内包している、という自覚だけやったかもしれへん。
けれど「異端」の種類は違い、相反するけれど、侵食しあうこともないから、続いていたのかもしれへん。
生きて続いてたら、また憎み合ったかもしれない。
それを「尊い友情」といわれると、違う気がする。
美化したいし、直後は美化したかった。
それでも、本当は9割くらいは、ありふれた、ごくつまらない人間関係の積み重なりであったかもしれない。
わからんけど。
少しずつ風化して。
その爆撃でバラバラになった心を、
ようやく拾い集めて、形を取り戻したのに。
白い、和紙の封筒に入った爆弾は、
薄い割に、
破壊力が強くて。
おでんのたまご。
うっかり、つゆのなかで、割り箸で割る。
慌てれば慌てるほど、黄身はバラバラに、つゆはにごる。
黄身のかけらを箸ですくうけれど、味わうほどにはすくえない。
つゆごと、飲みこむには、つゆは多すぎて。
にごったつゆの中の他の具もみえなくて。
あたしは。
にごったつゆのなかに沈んで、窒息しそう。
いみわからん。