郷愁

ちょっと急いでてん。

ホットの缶コーヒー(ブラック)を開けたら信号が青に変わったから。



膝に缶を挟んだ。




缶は



ゆっくり手前に倒れ



股間














これは遥か昔味わった





あの感触。






だけども




あたしには




どうする術も無かったのでございます。



見事にジーンズの股ぐらに広がったシミ。




行き交う人々に向かって





あたしはほんまに!


叫びたかった。








「おもらしとちゃうでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」




と。