なじめん
世のヒトビトと、価値観が合わないにゃ。
と、よく思うです。
若く見えると、得、とかさ。
なんぼ若く見えたとて、子供料金になるでもあるまいに、何が、どこが、得やねん、と思う。
っつうか、生き物として、年老いていくのが正常なことやんか、と思う。
久しぶりの友と会う。
年齢を重ねているな、と思う。
嬉しい。
若くして鬼籍に入ったヒトが多いからかもしれないが、思い出の中のいとしいヒトビトは、年を取らないので、取った人々は、何がしかあっても、人生を頑張っている、という感じがして。
そう言う意味では、若く見える、といわれるのは、コンプレックスである。
自分だけ、月日をちゃんと過ごしてないのではないか、あの日から、実は気がついていないけど、自分は死人なのではないか、と。
しわがほしい。
白髪がいとおしい。
老人になりたい。
結婚、という言葉。
たまに、考える機会をもらう。
幸せ、という言葉とつながらない。
自分が主、という動きを狭められる気がしてしまう。
リスクを自分一人で受け止められない、と思うと、面倒になる。
花束、宝石、毛皮、もらっても嬉しくない。つうか、邪魔。
他人のプライバシー、興味ない。
目立ちたくない。
手柄、とか、面倒くさい。必要な目的を必要とするヒトが遂げたら、それでいいし、そのために必要なことができたら、それでいいような気がする。それが自分でなくてもいい。
目的とその行動が一致してるのを見ていられたら、それで安心する。
行動が、あるヒトにとっては不利益であったとしても、そのヒトにとって利益をこうむるものであれば、好き嫌いにかかわらず納得するが、誰に対しても利益を生じない行為は、単にイライラする。他人が見て、不愉快であっても、そのヒトにとって利益をもたらすものであれば、たとえ私にとって腹立たしいことであっても、しょうがないとあきらめる。その本人にとっても、ヒトを下げ、利益も生み出さないことをするのを見ると、困惑する。
貧乏なら清潔で、金持ちなら汚い、という思い込み。弱者や無垢な者は純粋で美しいという考え。
都会出身か田舎者かという区別。
戦争や災害にあこがれる気持ち。
自分の文化以外を見下す心。
ただただ、自分を縛っている鎖にしか見えない。