思案

 そろそろ歯医者に行かねばべば。



 歯医者。


 お願いだから、天井にテレビつけるとかー、パズル貼っとくとかー、してください。


 ヒマです。


 電灯に付いてるワット数を読んで熱量計算したり商品名のアルファベットを組替えて言葉をいくつ作れるか数えてみたり、天井のパネルをいくつ並べると正方形ができるか考えたり、っていうのにも限界が来た。


 口をこじ開けられているから、鼻歌も歌えんし。

 歯医者と見詰め合うのも気詰まりである。あんまりじろじろ見ては失礼かも知れぬ、とか思う、シャイなあたしであるがゆえ(あ、なんか飛んできた。痛い)。


 「あのね、あとうさん」

 はひ?


 「言うたら、なんなんやけどね?」

 はへ?


 「鼻ヒゲな、一本だけ剃り忘れてまっせ」









 まっせ、と来たか。

 あたしより若いくせに(推定)、久しぶりにその関西弁をナマで聞いたわ。

 それはともかく、うるさいわい。


 おまえなんか、耳たぶに毛ぇ生えとるくせに(じろじろ見とるやんけ)。耳穴ではなく耳たぶ、というところがレア。

 16本も左耳に生やしてるくせに(あたしの右手に座っているので右耳は未確認である)。

 鼻水ならともかく、鼻ヒゲでおまえに何か迷惑かけたか?え?



 とか、よぎったが、もしかして、彼になんらかの迷惑をかけている可能性がゼロとは言いきれないので


 はひ、すみまひぇん


 と、答えた。


 ら、

 「あ、今しゃべらんといてな。動いたらあかんデ」


 と、いいやがりました。





 とても、とても良い先生ですよ。



 これ以上相性の良い先生を探すのもめんどくさいし、これからもずっとお世話になるつもりです。


 
 



 以前のサイト(http://egyptato.oops.jp/)の契約更新っつうか払込の期限がそろそろ迫っているのであるがどないしょうかなあ。


 と、思案している。


 払い込まなければ消えるだけやね。


 別にわざわざ残すほどのこともないかなあ。


 消えてしまったら、あそこで書いた内容を流用できるな。

 
 永久(的)保存とか記録に執着できない。


 消えるときは消える。


 そういう流れで言えば。






 ビデオとか、DVDとか、あんまり興味がない。


 一応あるけど、録れなかったら、それは縁がなかったんだから、しょうがないじゃん?というのが全体的な気分であるのです。


 そういうわけで、なんかのついでに接続をやりそこねたらもうそのまんまである。


 そのため、自宅ではテレビも見ていない。

 言い訳くさいが、接続できひんわけやないねーん。




 現に、実家で最近テレビを購入したけど、運んでデッキとの接続もトラッキング調整もすべてあたしがやったし。

 でかかったので、店のお兄ちゃんが

 「車までお運びしますぅ」というのに任せたら、


 ふ、ふら、ふら。


 あぶなっかしいなあ。あたしがもとか?

 と、ひょいひょいと運びこんだら、すごく悲しそうな顔をされました。


 「下手な男手よりもりんちゃん一人いるほうが便利やねえ。男いらんねえ」


 さらっと真実をつくのはやめて欲しいものである。




 て、これは思案してるのではないにょ。



 単にぼーと、いきあたりばったりに考え事してるだけやね。



 まあ、日々実際的に考えねばならないことはアホほどあり、考える前に体を動かさなあかんことはゴボゴボ湧いてくる(捨てなくてはいけないビールの空き缶は恐怖を感じるほど増殖しとるな)ので、これは単に





 逃避?





 逃避上等。





 とかなんとか言うとるとですね、アラダーさんから、またまた頃合にバトンが回ってきた。



 ここで止まるけど、許して。ていうか、こういうのをお願いするのは苦手なので、これを見たヒトで我こそはと思うヒト、いや、我こそまで思わんでもええけど、あとを続けて見てください、良かったら。


 


 漢字はね、好きっちゃ好きですが、主に「手ぇで書いた時の印象」に左右されますかね、あたしの場合は。小とか川って嫌いだ。うまく書けたためしがないからです。もっとも苦手なのは「州」。そこだけ異様に大きくなる。バランスがとれないのよ。画数が多いと比較的書きながらバランス調整できる、誤魔化していける気がする(気のせいといううわさもある)。あ、「子」もダメだ。本名には「子」がついているのですが、サインしてて、最後の最後でぐらーと崩れる。嗚呼。

 我流で覚えたせいもありますかね。書き順はほとんどめちゃめちゃです。

 小学校入る前には当用漢字程度はすべて読んでたみたいです。

 一つ気になる字を見つけると、全てのページのその字に丸印をつけていって、チラシの裏に書き写して書けるようになると、「これ、なんて読むの?」と聞いてたらしい。


 暇なとき、よく「いくつ木ヘンの漢字を書き出せるか」とかやったなあ。嫌いな課目の教科書とかノート、テスト用紙の隅っこにガーとサンズイヘンばっかりとか、ゴンベンばっかりとか、書いてたな。


 アラダー氏によると、あたしの印象は「智」だそうです。

 ピンと来ん。すまん。

 そんな立派なもんではないと思う。

 が、「智恵子抄」があたしの「智」のイメージなので、ある意味当たっているかもしれません。



 アラダー氏を「透」になぞらえたのは、うんうんと思いました。


 では、あたしは氏に「梢」の一文字を与えよう(何様だ、あたし)。

 これまでの年輪、これからの新しい枝、葉、芽、それらが混ざっているイメージ。



 うんじゃ、そろそろ。



 1.前の人が答えた漢字に対して自分が持つイメージは?
 

 これは、2に書かれてた分だけ?かな。そういうことにしておこう。
 

 深:一歩間違うと戻れないよ、という警鐘も含む。憧れや神秘に繋がる部分もあるが、もう少し、もう少しと、探るうちにどっぷり頭まで浸かってしまう前に気づかなくてはいけない。深すぎると、水面に戻れず、水中からは、もう外界は見えなくなってしまうから要注意。

 碧:岸壁に岩礁に打ち寄せる波の色。厳しくて強い色。甘さを含まない、凛とした色。とかいいつつ、昔中村雅俊主演のドラマなどでよくヌードになった頬骨がかっこいい女優さんの芸名(本名かもしれないが)のイメージが強い、が、苗字忘れた。

 流:あたしが逆らいたいものである場合が多い。中にいたくない場合も多い。



 2.次の人に回す言葉または漢字を3つ



 回されるのかな。



 滴:ほんの一滴からの始まりでも、石をうがちます。はじまりはそこから、と思う。

 機:何かを動かすきっかけであったり、動きと動きを連結する何かであったり。

 図:相手に伝えるために心の中にある抽象的なものを具体的に現していく動作やその結果。かしら。



 3.大切にしたい言葉を3つ



 掌:この中におさまるくらいが自分には適当と思う。それ以上持つと、アンコントラブルになる。
 
 程:自分のできることをするためには知っておかないと、と。


 覚:知ることとわかることは違う、わかったつもりで終わりたくないな。





 4.漢字のことをどう思う?



 言葉の一種。外国語であったものが、今や日本語の基礎になっているのは感慨深いですね。カタカナ言葉にしても、もう、それ以外に適切な表現ができない、日本文化に定着してしまっている、日本ならではの発達や変化を遂げてしまっていますが、漢字はその元祖。


 好きも嫌いも、その中で育ってしまっているから、否定のしようもない。
 
 自分が日本人として生まれてきたことを否定できひんように。

 漢字を使わない文明の国に生まれてきてたら、全く違った感覚なのかなあ、とか思うな。アラビア語とかヒエログリフとか見ると、その字がどんな意味で使われているか、よりもそのデザインの面白さに惹かれてしまうように。


 漢字は平仮名と違って、その意味が決まっているから、使い易いといえば使いやすく、使いにくいといえば使いにくい。


 アメリカ人は古伊万里製の和式便所のきんかくしを居間に飾ったり、中古(つまり実際に使用されていた)仏壇をオーディオセット入れとして再利用できちゃったりするわけですが、日本人のあたしには、面白いと思いつつ自分にはできないなあ、と。

 漢字の中で育ったからこそ、逸脱した使い方がしづらいときもあります。時々つまんない。
 
 最近は漢字離れ、ということで、べらぼうに間違った漢字を書くヒトもいますが、それが興味深いときもある。日本人でありながら、日本人であることを逸脱してる、というか。


 5.最後にあなたの好きな四字熟語を3つ教えてください
 
 漱石枕流:夏目漱石ペンネームの由来でもありますけど、本来は言い間違いを認めたくなくて負け惜しみを言った故事からでた言葉ですね。なんだかかわいくて好き。

 温故知新:かび臭いの、好きなんですよ。

 諸行無常:そう感じながら今を生きてる。それを認められないと、澱む。




 番外編としては「楓」という字が好き。中国にはなくて、日本で作られた字だそうですが。



 字の形も「かえで」という音も好きですね、うまく理由は説明できないけど、生理的に好んでいるな。





 という漢字?











 良かったら感想を。



 寝ます。




 お休み。