こんげつのまとめ
あるおっちゃんが、珍しく整髪料をつけてなかった。
で、そのほうが感じも良かったので、まあ、きまぐれに
そっちのほうが若々しくてかっこいいですよ。
と、いってみた。
ら、それから一ヶ月、整髪料つけてないでやんの。
おやじ、ちょろい。
おやじ、きもい。
おやじ、かわいい。
と、おっさんによって評価が分かれるところですね。
とりあえず、整髪料代の倹約ができたっていうことで、あたしはおっさんの家計に貢献したのだということにしておこう。
○せーじか
元キャバクラ嬢のヒトが選挙に出たってことが騒がれていたなあ、と思った。
そんなに興味がなかったので、放っておいたのですが。
キャバ嬢とか水商売の、軽く見られがちな職業てことの過剰反応かなあ。
あたしはキャバクラに行ったことがないし、キャバ嬢の友達ができる機会もないので、どんな職業なのか、ぴんと来ない。
いわゆる「オンナの色香や可愛さや駆け引きで、男から金銭をせびり取る」というネガティブな偏見は、偏見かもしれないけど、普通の一般の女子にもそういう面はあるやん?とか思う。
選挙の際に、浅薄なイメージだけで当選させてきた大半の有権者が問題かなあ。
名門大学を出てるとかさ(正確に言うと入った、というほうが正しいかも)。
そゆので、すごーい、かしこーい、とか勝手に思って、そいつがどんな公約を立てて、いままでどんな実績があって、どないな活動をしてきたのか、そういうのをきちんとチェックしてけーへんかったから、出る出る学歴詐称。出る出る、大学で専攻したはずの分野の初歩的な知識や常識に欠けている議員。
自分ではどんな国にして欲しいのか、何も具体的に考えもしないで、表面的なイメージだけで投票した相手に丸投げしてるから、こんなしょうもないことで大騒ぎするんとちゃうんか。
「差別されている!」って、擁護する必要も別にないと思う。
選挙に打って出るだけの度量があるんなら、差別されていることも逆手に取る根性もあるだろうし、あとは実績をどれだけ積んでいけるかだから、過剰に反応することは逆差別でしかない。
よその国では元ポルノ女優のヒトが国のトップで頑張ってたりするしね。やるべきことをまだやってへんねんから、静観してりゃええんとちゃうんかなあ。
○なかよくってなに
あるヒトが宗教に入っていて、なんだかんだと冊子やイベントのお誘いのちらしを、宗教でない女のコに渡して、ちょっと迷惑がられていたことがある。
その女のコが「ああいう風に、宗教に頼るのってなんなんだろうね。あたし達ってそういうのがないじゃない?」という言葉のニュアンスに、なんだかそのヒトに対する優越感を感じて、それもなんだかやだなあ、と思った。
そのヒトは、そういう風に、影でさげすまれているのも気が付かないで、ていうのは言い過ぎかもしれないけれど、「付き合ってあげている」という対等でない立場にすがって、自らが信仰している宗教を「だから××教ってイヤ」といわれる行動を繰り返しているのを「大目に見てあげる」というのと「仲良くする」というのは根本的に違うのとちゃうんかなあ、と思う。
心にも無い相槌につられて、色々話して、自分で自分を結果的貶めている、と思うとき、それがなんだか無残に感じられて、見てるほうが辛い。「王様は裸だよ」といいたくなる。
でも、それは「仲良く」とは反するのかもしれない。
○いっぴきおおかみ
あたしは、根本的には一応組織には属してないし、文句も一人で言いに行く。て言うタイプ。
グループになると、グループの最大公約数的な発言になってしまうのがしんどいのと、そこで飛び出した意見や特殊性を出すと、グループの中の弱いところ(ヒト)に反撃が行くのが耐えられない。
グループ全体を守るほどの器量があるわけじゃなし、言いたいことを抑えるほど人間が出来てるわけでもないので、一人でいるほうが器ちゅうか性に合っている。
時々、「女の細腕ヒトツで」とかキモいことを言うヒトもおるねんけど、なーんかそれは幻想やで、とも思う。女ならたくましい男に頼りたいものだ、と思いこみたがってるみたいだけど、そんなんはヒトそれぞれだろうなあ。あたしがそうするとなんか間違ったオカマみたいになり、正しいオカマのヒトへの無礼を働いてる気ぃするねん。
○こんげつのひっと
とても薄幸そうなおばちゃんが、目を真っ赤にしてた。
「自転車で走ってたらね、砂が目ぇに入ってきてね、往生したわぁ」
と、真顔で
「口に入ってきてくれるんやったらね、お腹すいてるからね、食べてまうんやけどね」
と、続けたので、一瞬ギャグってわかりませんでした。
食器を返却するのを忘れて、途中まで歩いてしまったら、やはり真面目な顔で
「いやーん、ほんまはほしかったんやろー」
キミに幸あれ。
○今月の日本史
あたしは社会科が苦手だったな。
平安時代と江戸時代のどっちが昔か知らなくて、弟に驚かれ
「それはあかんやん!」というので
ええやん、別に、どっちも昔のことやん。済んだことを色々考えたってしょうがないやん?
と答えたことがある。
高校の定期テストで先生が答案用紙の裏に赤のインクで「おまえなんか死んでまえボケ」と書いたくらい、地理はひどかった。外国と地続きなんてありえへんわ、と思っていた。ので、中国とロシアが、ドイツとフランスが繋がってるとは知らなかった。
世界史の模試結果で、偏差値に「17」という数値がありえるんだなあ、と驚いてみたよ。
で、教える職業になって、社会がそんなあたしよりもヤバイ人々の為に、なんとかせなあかん、ということで、通信添削とか受けて、即席に勉強して、いまではぽつぽつ教えられるようになったから、人生てわからんもんやね。
で、こないだ「日本史がわからん」というので、ひさびさに「開国」について時間を割いた(そこが授業範囲だったから)。予習無し。当日いきなり言われたから。
ワークブックをまず、自力で記入させてみた。
教科書は見ながらでもええで、て。
最初にペリー来航以前に動きがあった3国について、空所補充があるなあ、と15分くらい、教科書をめくるのを見たのち、
じゃ、本伏せて、ペリー君がくる前に日本開国に関係した3つの国ってどことどこ?
「え?」
ぼおおおおおけええええがっ!
わざわざ分けてあるつうことは、覚えとけよ!ちゅうことやろ、穴ぼこうめるばっかりに気イが行って、全体を見てへんからそうなるんじゃ。
イギリス、オランダ、アメリカの3つ。
イギリスは産業革命で勢いがあるし、売りつける先も植民地もほしいし、中国とアヘン戦争で勝って、日本にとってのでかい国をボロボロにしたから、日本にしたら「うちなんて一たまりも無いかも!」ってごっつうびびったんやね。
それまで鎖国でずっとやっとったから、日本は高ビーなちょっと潔癖な御嬢様だったわけよ。
フェ−トン号事件みたいなことがあって、「外国人なんて、マァ汚らわしい!」と、異国船打ち払い令を出して追っ払ってたりしてたんが、モリソン号事件があって、ちょっとキィキィヒステリック過ぎ?と思い始めてた頃、アヘン戦争でのイギリスの勝利を見て、冷たくしすぎてキレられたらどないしょう!レイプされちゃったらどうしよう、ていうんで、薪水給与令を出したん。
オランダは、出島限定だったけど交易があったので、ウィレム君は「もしかして、俺って、他よりコネがあるから、有利かも!」と、お手紙出してきた。
新しく出来て、他の国と違ってコネもクソもないアメリカは、そらもうあんた他の国が手を出してなくて、オイシイところはガンガンプッシュする気ぃ満々やん。
他の国は「わしゃ知らん」か「手を出すにはリスクがありすぎ」て思ってるから、動かない。
そうこうしてるうちに、ペリー君が1853年に「オラオラ、開国せんか!」と、やってきた。
「えええ!そんなことぉ、急にいわれてもおおお、パパがどういうかぁ!わかんなあい。ちゃんとぉ相談しとくからああ、今日は帰ってもらえるうううう?」
と、誤魔化しつつ、どきどき。
お、動揺したー!動揺しとるー!今なら落とせるかも!
と、便乗してロシアのぷーちゃんも来た。
さー、更にパワーアップしてきたぜベイビィ!まえは日本人には不吉な4つのお船だったけど、今度はラッキーセブンさ!
と、一年後のペリー君は自信満々やんかー。
て、調子で、1時間くらいしゃべったんかなあ。全部書こうかと思ったけど、疲れて来た。
すごく大雑把で、乱暴な解釈だけども、 これで禁門の変までやった。
1853年のペリー来航から7年で桜田門外の変、坂下門外の変、禁門の変、と2年毎に門シリーズの変が続くから、1853年だけ覚えてたらええやん。あとの大獄やらなんやらは、どの変の前か後ろか、くらいでええんちゃうかー。
イギリスが幕府を見限って、朝廷に肩入れしてたのに、なんでフランスは幕府を応援したん?
「えー。わからん」
イギリスが先におるから、フランスは二番手やん?オイシイところは、イギリスにもってかれてまうやん?それやったら、しょぼんとなった幕府に肩入れして建て直させたら、恩は売れるし、自分の国が最優先になるやん?
セットになってるものはセットで覚える(一橋派と南紀派とか)ねんで!
とか、ストーリーを組み立てていくと、その変動の理由になった事件ばかりが問題として問われやすいことにも気が付くし、などまあ、色々しゃべった。
過激な言葉も使ったけど、生徒によっては不適切な表現は勿論避ける。
ので、ので、ので。
エネルギー尽きた。
またライゲツ。