わたしはあなたにあいぶらゆー

トニー谷



 子猫のヒトが反論してるらしいんですけど(はげっくす氏 http://d.hatena.ne.jp/hagex/20060826)。

 詳しく読んでないけど、なんだか、これって新興しゅうきょおとか、極端な食餌療法にハマッたヒトみたいな雰囲気やね。なんとなく気分的にやけどね。


 たぶんちゃんと読まない。読んでもわかる気がしない。


 つか、先ほど咥えたボールペンの先に、なんでライターで火ぃを点けたんか、つうことがわからない今のあたしに、何が理解できるとゆーのか。


 先日、というても、もうついこないだのことなのに、記憶から遠のいてるげな、彼女。


 自分の娘を殺し、隣家の子供も殺したという。


 精神鑑定で無実にならないといい、とか、そんなことより、というか、彼女自身、罪から逃れることを望んでいるだろうか。


 見る限り、ナニヒトツとして報われることのなかったシャバで、これからも暮らして行きたいと望んでいるだろうか。


 血脈ごとの自殺であったように感じるけど、実際のところは、わからん。


 少子化の対策よりも、不幸な子供をアマタツクリダシテイクことに。


 彼女もまた不幸な子供だったし、今も。



 どんな親であったか。


 どんな子供時代であったか。




 それは、大きくなってから、うまくいかなかったとき、八つ当たりの格好のマトにもなるねん。だから、親が、教師が不完全ということは、ある意味必要やと。

 
 だって、思い通りの人生なんてありえへんねんし、ヒトツくらいガンガン言える言い訳があったほうが、心の風通しもよい。


 ただ、その矛先を肩代わりしてやる気もないのに、その親を他人が責め、その親によって子供自身を、子供の将来を決め付け縛りを与えていくのは、随分澱んだ社会やね、とも思う。



 水面にびっしり、藻が覆い、息継ぎの為に上がっていくことも出来ず、ただただ水底に沈み埋もれていく。


 救い上げて腕に抱きしめてやりたい気分になることもあるが、菩薩でもなけりゃ、千手観音でもない。



 


 ざくろをかじり、種を灰皿に吐き出す。