どおでもいいけどかえるのいるの
突然ですが、ハワイが苦手やねん。
いや、他の事を書こうかとかとかとか思ったりしちゃったりしてたのですが、それは今日はやんぴ。
なんでハワイが苦手かというとですね、
え?
別に知りたくない?
そうか。
でも、書く。
いっぺんすんごいイヤな感じだったから。
いや、ハワイの人や土地がじゃなくて。
そこにいた日本人がよ。
昔、仕事の帰りに一日だけハワイに寄ったん。
つうか、色々手違いがあって、旅行社がお詫びとして、オマケでつけてくれたんだけど。
しかし、直射日光苦手。泳ぎヘタ。人ごみキライ。なので、別にそんなもん付けてくれんでもええやん、まあ、でも行ってみたら印象が変わるかもしれん、その程度の気分やってん。
他の日本人のおっさんらもいて、日本人のガイドに案内されて、色々風景を眺めたけど、それは綺麗だったね。おっさんらおらへんかったらもっと綺麗だったね。
で、結構たくさん人が(日本人もそうでない人も)いるところで、おっさんたちが、「ハワイでの仕事はどうですか」と、ガイドに世間話をふった。
ガイドが、大きな声で
「いやー、最近は中国人や韓国人が入りこんできて、やりにくいですわ。あいつら後からやってきて偉そうに」
びっくりした。
おっさんたちも大きな声で
「本当に、奴等はどこにでも入りこんできて、金儲けにするからなあ」
って、それはあたしら日本人も同じでは?
ていうか、もともとのハワイ人以外は、全て「後から入りこんできて、ハワイの資源を利用してる」ヒトビトなんじゃ?
誰が聞いてるかわからんところで、そういうことを恥かしげもなく言えるんや。
と、思ったら、もう恥かしくて、恥かしくて、
日本人て、こんなんで、ほんまにゴメン、て感じだった。
ので、今でも恥かしいので、ハワイには、もうよう行かん。
気分のええ話も書こう。
仕事がちょっとキャンセルが出た日、寄り道をした。
そこである人に簪(かんざし)のコレクションをみせて頂いた。
いやー。
すごかった。
直径5ミリくらいのイチョウの葉が、ぽっちり、彫り抜かれている鼈甲のんとか。
米粒ほどの子猫が、針金でちょこちょこ動くようになってるヤツとか。
小指の爪ほどの柘榴(ざくろ)の実が割れて、中の種が一粒一粒見えていて、皮もめくれてひしゃげて乾いて、というのが細かに再現された柘植(つげ)製のものとか。
こんなんね、髪にさしてても、きっと誰も気づかない。
ただ、本人だけが。
ほんまに粋やなあ。
こういうのを作れる職人は今はいないだろうなあ。
こうやって、大事にしてくれる人のところへ辿りついて良かったねえ。
孫がくれたというガチャガチャのおまけを帯留めにして(これがまた可愛かった)、それも同様に大切にしてるのを見てると、なんとなく幸せな気分。
あたしはサボテンさえ枯らしてしまうヤツやし、こういうモノ言わぬモノに対しては心を注いでやれないから、コレクションはできひんなあ。