かじる

おととい、節分やったね。


巻寿司を丸かじった。



毎年異様なことどす。



丸かじりィで、フト。思い出したんやけど。




昔、飼い犬に指を丸かじられたことがあります。





なんとなく、チクワをやね、人差し指にはめてしもたんよね。


そんで、


「ホレ」


と、ヤツの目の前に差し出してしもたん。


そしたら、ヤツは指ごと、チクワに食らいついたん。





ハイ、ハイ、あたしが悪いんです。そうさ、あたしがバカなのさ。




ごっつー痛かった。




ヤツラと接するとき、特に子犬時代は歯ァがまだ小ィちゃくって鋭いもんだから、痛いことをされた場合は、あたしも噛み返して、


「痛いやんか!バカ!ホレ!こんなに痛いんやで!わかるか!ぼけ!」



と、主張することにしてる。



耳のね、付け根のところをやね、糸切り歯でガリッとやってまうわけです。



「きゃひーん」というて、


「ごめんなさい!」とゆー、謝罪の態度がないときは、も一度噛んだるねん。




キホンテキには、ヨソの犬であっても、無茶された場合には噛みます(噛んだらうがいしようね)。



あんたなー!あたしにそんなことしてええんか!あたしの方が強いねんで!ナメたことすんのやったら、ガンガン噛むで!



とゆーのを、ニンゲン社会にも適用するのは、どうかと思うで>あたし。






しかしチクワ事件のときは、噛まなかった。あたしにも、意外だろうが、分別というものがあるのだ!あるのよ!










ところで、先日、ひったくりに遭うた。




ちょっと寝坊して、ギリギリや!と駐車場まで急いで歩いてたん。




あたしは、遅刻しそうになっても、滅多に走らない。せいぜい早歩きになるだけやな。




そしたら、チャリに乗った男(多分、キャップかぶってた)が、肩にひっかけただけのショルダーをさくっと奪おうとしたんやね。



無意識に足が出て、チャリを蹴倒したら、あっさりこけはりましたん。


ゴツ、と鈍い音がした。うめいたかもしらんが、声は聞こえなかった、ような気ぃする。


ので、腕を踏み押さえて、ショルダーを引きぬいて、駐車場に急いだわけさ。



で、遅刻は免れた。


あー、間に合って良かった!



ばたばたばたばた…。




そんで、丸一日以上たった翌日の夕方まで、すっかり忘れとった。




もう警察に届けるのもめんどくさいなあ。



あの時の、あの音からしたら、どっか打ってるで。


頭かなあ。



手首やったら折れてるなあ。






この場合、被害者は、そいつっぽいなあ。



まあええか。



しばらくは、もうアホなこともでひきんやろし。






と、こういう場合は腹もたたない。



腹立つっちゅうたら、例えば、


こないだ昼下がりの生活道路を車で走ってたとき。


園児たちが、キャアキャアふざけながら、道を歩いてた。というより、踊り狂っていた。



ラクションやとびっくりするかもしらん、とウインドウ開けて、


ホレ、危ないで!


て、声をかけながら徐行しとったら、


後ろからバンがごっついスピードで追い抜かして来やがんの!


園児の黄色いカバンをはじきながら。



ドアホが。




横断歩道でなくても、人が渡っていたら待つし、特に年配などで早く歩けなさそうな場合は、声をかけて渡り終わるまで見守りたいんやけど、後ろから前からヨコから、

ばーばー、と、


ラクション鳴らしまくって、強引に行きたいヤツ多いなあ。


人に怪我さしてまで急がなあかん用事やとも思えへんようなヤツなんやな、たいてい。


そして、ジジィドライバーが多いような気がする。あ、ババァも多いなあ。しかもそこそこ高級なクルマに乗ってる率も高いような気がするな。


あいつ等、免許取り上げたってください。






と、とりとめもなく書いたらお腹空いた。



でも寝るから食わない。



寝る前に食うと、熟睡できひんから、夕方六時を過ぎると、どんなに空腹でも食わないようにしてる。


その代わり、目が醒めたら、何が何でも食う。


そゆわけで明日の朝ゴハンの用意はすでに整っている。



鮭のアラが一キロ200円くらいで売ってたんで、酒で茹でた。新しかったので、そのまま。そうでないときは塩を振ってしばらく置いてから水洗いをしないと臭みがあるかな。なぜ塩を振れば良いか知りたければ、理科の「浸透圧」をお勉強してください。



三時のおやつに、ポン酢と紅葉おろしと大量のネギとで食ったらうまかった。



こんにゃくとニンジン、ゴボウと揚げ、をダシと酒粕と一緒にぶち込みましたので、明日の朝ゴハン粕汁メインである。毎日他の野菜もぶち込んで、粕が薄くなったら味噌などが投入されるのであろう。そして、いつの日か、おじやになるのだ。





全般的に、「食うもの拒まず」なんだけど(甘味除く)、アラとか牛スジとか鶏軟骨とか、むちゃくちゃ好きなような気がする。


皮と肉の間、関節と骨の間が異様に好きな気ィする。





よおおおおおうく煮ると、それがね、ホロホロ、トロトロ、って、もう。



あー、早く食いたい。



早よ寝て、早よ起きて、かす汁食わなくちゃ。



寝る。