きょうはきょうあしたはあした

 

 100円持ってる人が、200円持っている人を「すごい!」という。




 その程度の差ァやと、まあ。



 100円やと買えないものはあるけど、200円あったって、たいしたものは買えへん。






 そんな感じ。











 マッチ売りの少女のマッチは、少女に幻影を見せてくれるけれど、少女を決して救いはしないのだ。



 


 世の中、そういうマッチだらけやんな。








 前髪よそ見しながら切ってて、失敗した。




 さごじょうふう。



 ある子ぉが、美容院で切ってて、めっちゃ似合わへんの。


 あんた失敗したわね、と言うたった。



 「自分かて、失敗しとるやん」



 ええの、あたしは自分で切ったんやし、財布的なダメージはないの。


 それに自分からは見えへんし!鏡さえ見ぃひんかったら!



 「俺かて、自分では見えへんわ!」



 何いうてんの、あんた!あんたは10代やろ!若者がそんなこと言うてどないすんねん!


 「自分はどないやねん。そんでええと思ってるんか!」



 ええねん。



 おばちゃんは、どっか間違ってるカッコすんのが、当世のオキテやねん。



 「うそつけ。おっさんのくせに」




 おっさんなら、なおのこと間違ってなあかんの!





 というわけで、この前髪は失敗でない、という結論に。





 達するわけがない。