こまったことに
その人の入院が思ったより長引きそう。
なぜ?どうして?
と、毎日何人もの医者が巡回して、
えーそれは素人目から見るとムチャやと思うんですけど!
みたいなことを繰り返して、
患者は弱ってくるし。ちょっと危ないなあ。
とうとう、たまりかねて、
いつも見せてくれるデータを目の前に
××の値が手術前から低く、現在も低いのが原因では?
て言うてみた。
「あっ…」
翌朝には××が点滴で補われ
翌々日には大幅に症状が改善されていた。退院も目処がついた。
なんだそりゃ。
こんなんが多すぎる。どこの病院に限らず。
こっちが突っ込んでなかったら、この患者はもう10ぺんぐらい死んどるっちゅうねん。
医者は「医者」という職業のヒト、という認識しかあたしにはないので、別に奇跡を起こしてくれとか、そんなしょうもない期待はしとらん。
しかし、大の大人があれだけ雁首揃えて、データも満足に読まれへん、て、どうよ。
自分の仕事くらいマトモにせぇ。
医者不足で患者が多すぎるんが原因とも言われるけど、
一人分の仕事もできひんヤツが多すぎなんとちゃうん。
つくづく思うに、医学部に入学ってリスク高い。
途中で「無理」て思ったところで、変更の自由度が低い。
他の学部だと全くちゃうジャンルの職業選択はかなりアリやけど。医学部出て商社勤務とかはかなりレアでしょ。
ペーパーテスト以外に取り柄がないと気が付いても遅く、そういう人は思考力や客観性に欠けてるから気付くこと自体がそもそもできひん。
それなのに、なんだか間違った感じの選民意識に囚われているので、
地味な作業に取り組むことができひんの。
だけども、どの仕事かて、地味な基本があってのことでしょ。
そこに卓抜した才能や知能は必要でない。
注意力。を途切れさせない自己管理。
言い過ぎ?
まあでも。
あたしが断言できんのは、
これを首根っこつかんで言うたとしても
街頭でメガホン片手に叫んでも
本当に問題のある人には響かない。